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「ヒシ(ペカンペ)を食べてみよう!」

  • 執筆者の写真: Miyo
    Miyo
  • 2019年12月15日
  • 読了時間: 3分

更新日:2020年4月8日

札幌市厚別区民センターにて「ヒシ(ペカンペ)を食べてみよう! ~ヒシとウポポとアイヌ模様~」を開催しました。

34名もご参加下さり、企画して良かった〜^^

講師は平取町二風谷出身の川上裕子さんと、娘さんのあずささん。

山内さん、川波さん、スタッフの方々にもとても助けていただきました。

本当にありがとうございました。


ヒシは、池や沼の水面に葉を浮かべる、浮葉植物の一種です。

夏から秋にかけて白い小さな花が水面に咲き、やがて葉の裏(水中)に果実がなります。

アイヌ語ではこのヒシの実を「ペカンペ」と呼び、デンプンが多く含まれているため、湖畔のコタンの人々にとっては重要な食糧だったそうです。

水面に葉を浮かべるヒシ

今年の9月に石狩川と当別川の合流点付近にある池で採取したヒシを約500個使い、アイヌ料理を教えていただきました。

メニューは以下の通りです。

・ペカンペと黒米のご飯

・きのこのオハウ(塩味・味噌味)

・ラタシケプ

・コンプシト

・ペカンペ入りカンボチャシト

完成したお料理5品

まずは茹でたヒシの実の皮を剥く作業から。

皮が硬いので指先が痛くなりますが、徐々に慣れてくると早く剥けるようになります。

昨年まで私が1人で何百個も剥き続けていたのですが、みんなでやるとあっという間!笑

皮を剥いたペカンペ

班に分かれ、ご飯以外の4品を分担して作りました。

鹿肉や鮭のオハウはよくあるので、今回はたっぷりのきのこでシンプルなオハウを作りました。

お鍋2つに分け、塩味と味噌味に。

昆布を揚げて粉砕し、お水を入れてお砂糖と煮詰めたコンプシトのたれ。

お餅やお豆腐、かまぼこなど、何に付けても美味しいので、お正月に向けて作っておくと便利です!^^

とっても良い香りの、ペカンペと黒米のご飯
きのこのオハウ
シケレペのアクセントがたまらないラタシケプ
コンプシト用に、揚げて粉砕した昆布
昆布の香りがとても良い、コンプシト
カボチャとジャガイモを茹でて潰す、カンボチャシト
多めの油で焼く、カンボチャシト
ペカンペ・シケレペ・甘納豆を乗せたカンボチャシト

みなさんとても手際が良く、時間通りに完成させることができました。

裕子さんが「これは美味しい!」と言ってくださるほど、どのお料理も素晴らしい出来栄えでした^^

参加者のみなさんも「想像以上に美味しかった!」と、とても喜んで下さいました。


昼食後は、裕子さんのお話の時間です。

アイヌに伝わるヒシに関する伝説や、食糧不足の際の生き延び方などを、実体験を交えてお話しして下さいました。

また、アイヌ模様のそれぞれの意味や、ヒシを採る様子を表現したウポポ(歌と踊り)も教えて頂きました。

何を質問しても答えて下さり、とても貴重なお話を聞くことができました。

アイヌ模様についての説明

今回のワークショップを通して、ヒシに興味を持ってくれたり、湿地が好きになってくれた方がいたらとても嬉しいです。


講師の裕子さん、あずささん、

9月のヒシ採取に参加してくださった方々も、今回参加してくださった方々も、本当にありがとうございました!

裕子おばちゃん、本当にありがとうございました!

昨年までただの自分の趣味としてやっていたことをみなさんとシェアできて、

ちゃんと先生を呼べて、たくさんの参加者の方々が楽しんでくれました!

とっても嬉しい^^

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