アハ(ヤブマメ)とペカンペ(ヒシの実)のご飯
- Miyo
- 2018年12月2日
- 読了時間: 3分
アハとペカンペのご飯を炊きました!
10月末、平取アイヌ文化保存会のアハ採りに混ぜてもらって、採り方を教えてもらおう!
…と思っていたのですが、大雨と強風で当日中止に。
それでも、いつもお世話になっている貝澤美和子さんとご親戚のみえこさんが博物館などを案内してくださいました!
美和子さんご本人やご親戚の方々が作られたという展示品もあり、とても素敵だなと思いました。
特別展示コーナーで上映されていたチプサンケの映像もとても興味深く、今年はイベントが重なり参加できなかったので来年は行けたらいいなと思っています。
他にも、地域おこし協力隊員でアットゥシ織りに取り組まれている柴田さんにお会いしたり、お蕎麦やシトをご馳走になったり、いろいろありましたが…
午後になりようやく雨風が弱まってきたので、保存会の活動とは別に、美和子さん・みえこさん・るりこさんがアハ採りに連れて行ってくださいました。
ヤブマメの枯れたツルがたくさん出ている場所を、熊手で浅く掘っていきます。
昔はシカの角を使っていたそうです。
重さや形がちょうど良いのだと思います。
雨が降っていたので、アハなのか石なのか土の塊なのかがわかりにくかったです!笑
ヤブマメは有性生殖と単為生殖のどちらもありますが、地中にできる果実(アハ)は単為生殖でできたものです。


途中で何度も雨が強くなり、30分経ったところでそれなりに収穫できたので戻ることに。
美和子さん方が収穫されたものも一部分けていただきました。
ありがとうございます。

軽く洗い泥を落としたアハをザルの中に入れ、手で軽くかき回すと簡単に薄皮が剥けます。
そのまま少し置いておくと、色が黒っぽく変わりました。アクが強めなのかも。
お米1合と炊く量ずつラップに包み、冷凍しました。



ペカンペの皮を剥いた日、アハとペカンペのご飯を炊くことに。
皮を剥いた後に再度茹でたペカンペと冷凍したままのアハを入れて、お酒を少し加えて炊きました。


炊けたご飯、とっても良い香り!
主にヒシの香りですね。
アハは、食べ応えのある、美味しいしっかりしたお豆です。
2度茹でしたペカンペはいつもよりも柔らかく、私はこっちの方が好きでした。
小さなおにぎりを作り、差し入れに。



アハとペカンペの収穫から考えると、ここまでに何時間かかっているのかわかりません。
貴重ですね~
アハは茹ででそのまま食べることも多いそうなので、試してみたいです。
アハは林縁や草原に生育する植物で、ごく普通に見られる種類です。
今回アハの採り方を教わったので、来年は葉が付いている時期に近くで探しておいて、自分で採りに行きたいな〜
今回は秋に採ったのでツルがまだあり場所がわかりやすいですが、元々はそのまま冬越しさせて翌春に収穫したそう。
場所の目印をつけておかないとわからなくなりそうですね^^;
ペカンペは、採るのは簡単で効率も良いですが皮を剥くのは大変。
アハは、採るのは効率が良くありませんが皮を剥くのは簡単。
どちらも美味しいですよ~笑
アハはシケレペ(キハダの実)と一緒にご飯を炊くこともあるそう。
よく美和子さんのお話に出てくるシケレペですが、「食べてみる?」と干していたシケレペを1粒いただくと、美味しいのですがなんとも表現しにくい味。
たくさんは食べるものではないのかもしれませんが、少量ならアクセントになり美味しく食べられる味です。
アイヌ文化には欠かせないシケレペ。
次はシケレペもいじってみたくなりました。笑
1ヵ月前の写真を探して選んで、やっと投稿^^;
自分の備忘録としても使っているので、長文ですみません。
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